アクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故が多発している中、踏み間違いが少ないとされるマニュアル車が今一度見直されてきています。
踏み間違いが怖いから、もう一度マニュアル車に乗ってみようと思っても、「免許取ってから一度も乗ってない」と言う人も多いと思います。
マニュアル車は一度覚えてしまえば、操作感があり楽しい乗り物です。是非もう一度感覚を取り戻してもらいたいものです。
マニュアル車運転のコツは?
オートマ車に無いものとは?
ここまで書けば、馬鹿にするな!!と怒られそうですが、一応ご説明を。説明が要らない人は次の所からお読み下さい。
マニュアル車を運転するにあたり、オートマ車との決定的な違いが。そうです、クラッチです。足元右から「アクセル」「ブレーキ」とペダルが並びますが、一番左のペダルになります。
オートマ車では、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)と同じ位置にあたる車もあると思います。ですので、マニュアル車の場合は、サイドブレーキは大体シフトレバーの脇にある事がほとんどです。(稀にハンドル左下あたりに引っ張るタイプのパーキングブレーキもあります。)
シフトレバーは、H型と呼ばれる配置で、車によって、パターンが違うので、運転前に確認が必要です。特にバックギアが特殊な車も稀にあるので要チェックです。
とりあえず発進から
まず、マニュアル車を運転するにあたり、最初にぶつかる壁は発進です。
逆に言えば、発進さえうまくいけばマニュアル車はどうにか走らせる事ができると思います。それでは発進の練習手順を見てみましょう
- 平坦な所に車を止め(ブレーキを踏んでいなくても車が動かない場所)ギアをニュートラル(どのギアにも入っていない状態)状態にし、サイドブレーキを引いてから運転者交代
- ドライバーが入れ替わったら、ブレーキペダルを踏みクラッチペダルを踏み込み、ギアを1速に入れる。
- サイドブレーキを下ろす。
- アクセルを軽く踏む。タコメーター(エンジン回転計)がある車は、1500rpm~2000rpmが目安。
- クラッチペダルをゆっくり戻す。エンジン音が変わり、車が少し振動するとクラッチがつながり始めた証拠ですので、左足でその時のクラッチペダルの位置を覚えておくと、上達が早いと思います。
- そのままゆっくりクラッチを戻し終える頃には車は発進しているはずなので、これを繰り返し練習し、スムーズに行動できるようになれば、平道の発進は大丈夫でしょう。
もしエンストを繰り返しているならば、一番に考えられることは、アクセルの踏み方が不足しているかもしれません。もう少しアクセルを踏むように心がけましょう。アクセルを踏み気味にしていてもエンストする場合は、ギアの入れ間違い、サイドブレーキが解除できていないなど考えられるので、もう一度深呼吸して、落ち着いてから再度チャレンジして下さい。
慣れたら坂道発進にチャレンジ
教習所で、免許を取る時に絶対にある坂道発進。練習手順を見てみましょう。
基本的な事は平道と変わりませんが、ちょっとしたコツがあります。
- 車を坂道(上り坂)の途中に止め、ギアをニュートラル(どのギアにも入っていない状態)にし、サイドブレーキを引き停車状態にする。
- ブレーキペダルを踏み、クラッチペダルを踏み込みギアを1速に入れる。
- 右足をブレーキペダルから離しアクセルを平道で発進する時より少し多めに踏む。タコメーター(エンジン回転計がついていたら、2000rpm~2500rpm目安)
- クラッチペダルをゆっくりと戻すと、エンジン音が変わり、車体が少し沈み込む感じがしたところで、サイドブレーキを下ろす。
- そのままクラッチペダルを戻している頃には車は坂道発進をしているはずです。
もし先ほどの手順でエンスト(エンジンが止まる事)していたならば、原因はやはり、アクセルの踏み方が足りなかった事が原因かもしれません。2番目に考えられる事は、サイドブレーキを解除するタイミングが遅れたのかも。ギアの入れ間違いによるミスもたまにあったりするので、もう一度深呼吸して再度チャレンジしてみて下さい。
慣れてくると、サイドブレーキに頼らず、平道と同じように発進できるようになります。そこまでいくと、ちょっと自信がついてくると思います。
ギアチェンジで気を付ける事は?
発進さえうまくいけば、ギアチェンジはそこまで心配はいりません。少しラフにクラッチ操作をしても、車がギクシャクするだけで、普通に走ります。
うまくギアチェンジをしたいと思うのでしたら、2つポイントがあります。
- 低いギア(1速とか2速とか)ほどクラッチペダルはゆっくり戻す。
- 低いギアでエンジン回転を上げすぎた場合、次のギアをつなぐときはクラッチペダルをゆっくり戻す
という事で、ちょっと間違ったかな?と思ったら、クラッチペダルをゆっくり戻す事がポイントです。
慣れてくると、スピードに合わせてギアを飛ばして入れたり、シフトダウン時にアクセルをチョット踏んで回転を上げ目にしてシフトダウンする方法などありますが、とりあえずクラッチは低いギアに入れるときほどゆっくり戻す事を心がけると良いでしょう。
上級編?登り勾配の駐車場でバックで車庫入れをしてみよう
車庫入れは、運転の中でもっとも気を遣う部類だと思います。それをマニュアル車で、バックの坂道発進を繰り返しながらできるようになると、マニュアル車を運転しても何の心配もなくなっていると思います。車庫入れの様な、他にも気を遣う動作を行いながら、バックでの坂道発進をこなせるようになると、相当自信もつく事でしょう。
動画が一番わかりやすい?
わかりやすい動画があってので、貼っておきます。
ゲームでもマニュアル車の練習ができる?
最近では、ゲームも進んでいて、ゲームソフトでも練習ができるとの事。
専用のコントローラーもあり、ハンドルと3種のペダルが付いたコントローラーも販売されています。前もってゲームで感覚を養えるかも?
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家にゲームまで買ってと思われる方は、ゲームセンターに行くと、マニュアルペダル付きのゲーム機があるとこもありますので、そちらで探すのも手ですね。
やっぱり教習所で練習するのが一番
教習所には、ペーパードライバーが練習できるように開いている教室が多くあります。
その様な教室を受講してみるのも良いでしょうし、もっと安く上げたいのならば、自動車学校の休日に、マニュアル車を持つ友人と訪れて、コースだけ借りて練習するという手もあります。練習するには実車が一番。ゲームに無い緊張感があるので、上達も早いでしょう。
まとめ
マニュアル車は、ローギアからクラッチをつないでと、慣れてくれば簡単な事ながら、頭で少し考えながら運転をするので、操作ミスが起こった場合はエンストしたり、踏み間違えたと感じたらクラッチを踏むはずなので、大事故にはつながりにくいと思います。高齢ドライバーの問題が深刻化していますが、マニュアル車限定で認めるのも手かもしれませんね。マニュアル車の事をもっと知りたいと思う方は、マニュアル車のメリットとデメリットは?おすすめの車は?をご覧ください。
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[…] 、ぜひマニュアル車を運転して頂きたいものです。ちょっとマニュアル車の運転を思い出したい人はマニュアル車運転のコツは?ゲームや教習所でできる練習方法とは?をご覧ください […]