高速道路の【完全ETC化】検討で非搭載車は高速道路に乗れない?現在検討されている方法や世間の反応を調査してみた

新型感染症の影響を受け、高速道路の【完全ETC化】が検討されているようです。

現在、ETCを利用して高速道路を利用している人は93%と大多数ではありますが、全体の7%は現在もETCを利用せず、料金所で支払いをしています。

もし今後高速道路が完全ETC化したら、この7%に該当する【ETC非搭載車】は高速道路を利用することができなくなってしまうのでしょうか。

ここでは、高速道路の完全ETC化に関する現在検討されている方法や、世間の反応について調査してみました。



高速道路の完全ETC化が検討中!

7/2に行われた「第81回国土幹線道路部会」において、高速道路の完全ETC化が検討されていることがわかりました。

理由としては、近年世界的に大流行となっている新型感染症の影響が大きいようです。

実際、高速道路の有人の料金所において、新型感染症の感染が拡大したという例もあります。

確かに、料金の受け渡しの距離は近いですし、紙幣を触ったりするわけですから、料金所での感染リスクは高いと言えるでしょう。

とはいえ、今すぐに高速道路を完全ETC化できるわけではありませんから、今流行している新型感染症のためというよりは、今後同じような感染症が流行したときのため、と言えるかもしれません。

数年後、数十年後に別の感染症が流行する可能性もありますから、そういう意味合いでは高速道路を完全ETC化しておき、リスクを1つ減らすというのは良いかもしれませんね。



クレジットカードを持てない人はETCカードを作れない?

ETCカードを使って高速道路を利用するためには、あらかじめ支払方法としてクレジットカードを登録しておくことが一般的です。

ETCカードで利用した高速道路の料金は、自動的にクレジットカードから引き落としされるという仕組みですね。

そうなると、高速道路か完全ETC化したら、クレジットカードを持てない人は高速道路に乗れなくなってしまうのでしょうか。

実は、現在でもクレジットカードを持てない人でもETCを利用することは可能です。

クレジットカードのない人は、「ETCパーソナルカード」を利用すれば、ETCを利用することができるんですよ!

ETCパーソナルカードは、

  • 東日本高速道路
  • 中日本高速道路
  • 西日本高速道路
  • 首都高速道路
  • 阪神高速道路
  • 本四高速道路

の通行料金の支払いのみに使えるカード。

年会費1,257円と、高速道路の平均利用月額の4倍の金額をデポジット(保証金)てして預けることで、ETCパーソナルカードを作ることができます。

高速道路の平均利用月額の最低ラインは5,000円なので、最低でも20,000円のデポジットが必要となるためご注意を。

ETCパーソナルカードは現時点でも発行されていますので、たとえ高速道路が完全ETC化になったとしても、ETCパーソナルカードを利用すれば高速に乗ることは可能でしょう。



完全ETC化に向けて検討されているETC非搭載車への対応

政府は、高速道路の完全ETC化に向けて、ETC非搭載車へ以下のような対応を検討しています。

  • 車載器の購入助成
  • パーソナルカードの保証金の引き下げ

通常ETCは、「ETCカードと車載器」のセットで利用することになります。

この車載器の購入費用の一部を助成したり、先ほどお話ししたETCパーソナルカードの保証金(最低20,000円)を引き下げることで、高速道路の利用料の現金での支払いをなくしていく方向で進めていくようです。



高速道路の完全ETC化、世間の反応は?

最後に、高速道路の完全ETC化に関する世間の反応をまとめてみました。

デビットカードも利用できるようにしてほしい、という意見です。

確かに完全ETC化すると、ETCにトラブルがあった際には大変なことになりそうです。

雇用の面からも反対という意見です。

こうしてみると、完全ETC化に賛成という人はほとんどいないことがわかります。

今後の情報にも、注目していきたいと思います。



高速道路の【完全ETC化】まとめ

高速道路の完全ETC化について、ご紹介しました。

感染症対策という点では良いのかもしれませんが、完全ETC化を実現するためにはたくさんの課題が残ることも否めません。

これから完全ETC化案をどう詰めていくのか、今後の情報を待ちましょう。



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