長崎くんちとはどんな起源や歴史のあるお祭り?見どころや楽しみ方や掛け声なども紹介

長崎

長崎の一大イベント、長崎くんち。

その起源は1634年まで遡ることになります。
ざっと380年の歴史のある長崎くんち。見どころ、楽しみ方は満載です。

さらに、声を掛ける事によって、会場の一体感が生まれる掛け声のかけ方を紹介と思います。

長崎くんちとはどんな起源や歴史

長崎くんち380年に及ぶ歴史を簡単に紹介したいと思います。

元々は、9月9日の重陽の節句に行われていた祭りで、9日から「くにち」がら「くんち」と名付けられたとされています。
明治に入り、太陰暦から太陽暦に変わり現在開催日は、10月7・8・9日に行われています。

長崎くんちの起源

1634年(寛永11年)キリスト教徒の弾圧を目的として、長崎奉行の榊原飛騨守の肝入で、始められました。

長崎の民を、諏訪神社の氏子に強制的に入れることにより、おくんちに参加させて、キリスト教を棄てさせる狙いがあったのでしょう。
初年度から、大波止に仮宮の御旅所を建て、諏訪、住吉、(森崎神社は1705年より加わった)2社の御神輿を安置するのは今と変わりありません。

演じ物も、遊女の「高尾」と「音羽」2名が、謡曲「小舞」を演じ奉納踊りとしたのが始まりです。

 

長崎くんちの歴史

長崎くんちの歴史は、政治的な意図により、派手になったり自粛したりを繰り返しています。

おくんちの盛り上がりと自粛

お祭りは、自然と盛り上がり、年々派手になっていくようですが、幕府からの贅沢禁止や徳川将軍の忌日、明治に入ってからは明治政府からの贅沢な演物の禁止や日露戦争の為に傘鉾だけだったり、戦前は兵式訓練を演舞したり、日中戦争が始まると、おくんちは防空訓練に変わったり、逆に昭和15年からは、戦意高揚の為に奉納踊りが復活したりしています。

昭和20年に終戦、原爆投下後わずか59日で長崎くんちを開催したのは、長崎人の意地からでしょうか。

近年では、昭和63年、昭和天皇の容態が悪く、奉納踊りと神輿行列が中止されています。

踊り町のシステム

1642年、長崎市中の66町のうち遊女屋がある丸山町、寄合町は毎年出演し、オランダ商館のある出島町を除き63町が1年21町ずつ出演の3年一順制を導入。

1655年に6年一順制導入

1672年長崎の町が再編され、踊り町が77町となり、7年1順制に。

その後、踊り町の増減、再編を経て、現在、踊り町は59町(特別枠の寄合町を除く)7年1順制です。

つまり、現在奉納踊りを全部見るには7年かかります。

おくんちと外国人

1654年からはオランダ、1692年から(1691年説もあり)唐人のおくんち見物を許すようになり、日本に居留する外国人にとっても、おくんちは楽しみの一つだったのでしょう。

演し物の歴史

くんち初年は、遊女による小舞でしたが、踊り町が増えていくと、演し物は多様化していき大きく4つに分類されるようになります。

踊り

本踊(日本舞踊のこと)や阿蘭陀万歳など、町ごとに趣向を変えた踊りを披露します。
くんち初年から現在に続く奉納踊りになります。

曳物

下に車輪のついた山車スタイルの演し物。龍船・川船・唐人船・阿蘭陀船・御座船・鯨の潮吹きなど。
中でも鯨の潮吹きは、1778年に佐賀・呼子の鯨組頭の指導の元初披露され、曳物の中でも歴史があります。

担ぎ物

龍踊、太鼓山(コッコデショ)や鯱太鼓など大勢の担ぎ手が担ぐ演し物。他所で見られる神輿のように担ぐだけでなく、引き回したり、高く放り上げて片手で受け止めるといったダイナミックな動きに特徴です。

龍踊は亨保年間に中国人から教わりおくんちの演物に、太鼓山は寛政11年堺の船頭から伝わり初奉納され以来引き継がれています。

通り物

大名行列、アニオーサンの行列、媽祖行列など行列で練り歩くだけのもの。
現在はほとんど行われておらず、奉納の一部で見られる場合があります。

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見どころや楽しみ方や掛け声なども紹介

おくんちのタイムスケジュールを見ながら、見どころ楽しみ方を紹介したいと思います。

おくんちまでの行事

10月7・8・9日以外にも6月からくんちに向けて動き出します。
おくんちまでのスケジュールを紹介します。

6月1日 小屋入り・打ち込み

踊町の世話役や出演者が、諏訪・八坂の両神社神前で清祓を受けて無事達成できるよう祈願します。
この日から踊り町は、奉納踊りの練習を開始します。昔は小屋を建て、その小屋に籠もって練習をしたことから、小屋入りと言います。

小屋入りが終わると、踊り町の役員たちは、シャギリを伴い挨拶回りをします。これを打ち込みといいます。

6月上旬 諏訪神社・八坂神社の桟敷席チケット販売開始

7月中旬 御旅所桟敷席チケット販売開始

8月上旬 中央公園桟敷席チケット販売開始

8月下旬 踊り町激励訪問

長崎伝統芸能振興会など、くんち関係団体が踊り町を回り、激励します。

10月1日 事始神事・御神輿守清祓い

おくんちを始める神事と、諏訪・住吉・森崎の神輿を担ぐ人が清祓を受ける神事

10月2日 氏子清祓い

10月3日 庭見せ

くんちで使用する、道具や衣装を公開。

10月4日 人数揃い

踊り町内でのリハーサル。だいたい時頃から開始されます。「にいぞろい」「にぞろい」など言われます。一足先に奉納踊りを楽しみたいという方は、訪ねてみると良いのではないでしょうか。

番外 裏くんち

10月6日の夜に、諏訪神社の長坂が無料でくんちを観覧できる事から、おくんち前日から泊まり込み、場所取りをしていた。
場所取りの暇つぶしに待っている人同士で余興的な「演物」が始まり「裏くんち」と呼ばれるようになった非公式行事。20数年前から長坂の徹夜での場所取りが禁止され、整理券制に変わったので、「裏くんち」は無くなってしまいました。

本物さながらに、出来の良い演物が多かったのですが、盛り上がりすぎて、近隣住民から苦情が出たのでしょう。

おくんち本番のスケジュール

10月7日(前日)

時間 項目 場所
7:00 奉納踊り開始 諏訪神社
8:10 奉納踊り開始 中央公園
9:10 奉納踊り開始 御旅所
御旅所奉納踊り終了後 庭先回り 長崎市内各所
11:30 流鏑馬神事 諏訪神社
13:00 お下り 諏訪神社~御旅所
お下り終了後 傘鉾パレード 市役所前~旧県庁前
16:00 くんちの夕べ奉納踊開始 諏訪神社
17:10 くんちの夕べ奉納踊開始 中央公園
くんちの夕べ中央公園  奉納踊り終了後 庭先回り 市内各所

10月8日(中日)

時間 事項 場所
7:00 奉納踊り開始 八坂神社
8:10 奉納踊り開始 中央公園
中央公園奉納踊り終了後 庭先回り 市内各所

10月9日(後日)

時間 事項 場所
7:00 奉納踊り開始 御旅所
8:20 奉納踊り開始 諏訪神社
諏訪神社奉納踊り終了後 庭先回り 市内各所
13:00 お上り 御旅所~諏訪神社

庭先回りの楽しみ方

桟敷で奉納踊りを楽しむのも良いでしょうけど、町中でおくんちを楽しむのはやはり庭先回りでしょう。

庭先回りは、市内 の店舗や官公庁、各家などで演し物を披露します。 踊り町は短い踊りやお囃子を玄関先や店先、門前等で演じます。

庭先回りを先回りして、待ち構えていると、ベストポジションで奉納踊りを見れるかもしれません。

庭先回りマップや庭先回りスケジュールなど観光案内所(長崎駅)、バスターミナル(県営バス長崎駅前、長崎バス新地)、くんち案内所(浜町アーケード)などで無料で配布しているので、それを手に入れて庭先回りを見てはいかがですか?
長崎おくんちナビのホームページでもダウンロードできます。

また、長崎おくんちナビと言うテレビ局のNBCが発信するネット情報もあり、GPSを利用したリアルタイムの奉納踊リの位置情報をスマホなどでチェックできます。

2019年度版はまだ出来ていないので、でき次第追記します。

長崎の町中にも老舗と言われる店が数件ありますが、「吉宗」や「福砂屋」など江戸時代から続く老舗では、庭先回りは行われるはずです。スケジュールをチェックして、店の前で待ち構えるのも良いかもしれません。

おくんちの掛け声

長崎くんちの奉納踊りには独特の掛け声があります。
他の観客と一緒になって掛け声をかけると一体感が出て楽しさが倍増すること間違いなしです。

モッテコーイ
アンコールの意味で使われる掛け声。観客は「モッテコーイ、モッテコイ」を連呼する。一度踊場を退場した曳き物などの演し物を呼び戻す時などに使います。
ショモーヤレ
「所望するからもう一つやれ」という意味で本踊のアンコールを要求する時は「ショモーヤレ」を使います。
フトーマワレ
傘鉾専用の掛け声。長崎では大きいことを太いと言い、「大きく回れ」という意味です。

ヨイヤァ
川船の網打船頭が投網を投げ、魚が見事網にかかり成功した時や、傘鉾が大きく回り勇壮だった時などに使います。「ヤッタ」というほどの意で「良い哉」で、「ヤンヤヤンヤ」に相当します。

太鼓山専用の掛け声

太鼓山(通称コッコデショ)には独特の掛け声があります。
1トンもの神輿を36人が勇壮に放り投げるには、掛け声で声を合わせないと危険ですからね。

ちなみに「コッコデショ」は「ここでしよう」の意味です。

  • 「ホーラーエー」     入退場の時
  • 「と~ば~せ~」     太鼓山が勢いよく前へ出るとき
  • 「アー、ヨイヤーサー」  進行するときの掛け声
  • 「まーわーせー」     太鼓山を回転させる
  • 「コッコデショ✖3回」  3回目に太鼓山を上に投げる
  • 「トーナ」        投げた太鼓山を片手で受け止めた直後
  • 「アートニセ」      方向転換するとき

樺島町の太鼓山の動画です。掛け声に合わせて一糸乱れず動けるのは、相当に訓練したからでしょう。

鯨の潮吹きの掛け声

「ヨッシリヨイサ」  鯨の潮吹きは「ヨッシリヨイサ」を繰り返してテンポを取ります。

鯨の潮吹きの動画です。「ヨッシリヨイサ」のリズムに合わせて勇壮に動く様子を御覧下さい。

長崎くんちとはどんな起源や歴史のあるお祭り? まとめ

380年もの歴位がある長崎くんち。
ここだけでは語りつくせない色々な歴史があったのでしょけど、ほんの一部でも歴史を紹介する事で、更に長崎くんちが楽しめたらと思います。

おくんちの桟敷席の空席状況はこちらを御覧下さい↓

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