豪華客船・飛鳥Ⅱ火災の原因は何?船舶火災の怖さや過去の船舶火災、飛鳥Ⅱの生い立ち・世見の反応を紹介

海・船

横浜港・大さん橋ふ頭に停泊中の飛鳥Ⅱが火災に遭ったとの事です。

煙は最上デッキ付近から確認され、消防による放水作業も確認できました。

↓飛鳥Ⅱ火災ニュースツイート

現在、クルーズ船業界は新型感染症の影響で乗客を乗せてのクルーズ航海はしておらず、飛鳥Ⅱも長いこと大桟橋埠頭に停泊中だったとの事です。

ですので、現在は150名ほどの乗組員しか乗っておらずけが人はいないとの事です。

火災は約3時間後に鎮火したとの事ですが、原因が気になります。

そこで、船乗りとして幾つかの船舶火災の現場に出くわした経験を元に今回の火事を検証してみたいと思います。



飛鳥Ⅱ火災の原因は何?

船舶火災の原因は大きく4つに分類されます。

  • 電線・電気機器のショートによる火災
  • 溶接など船体工事による火災
  • 燃料油などに何らかの原因で引火する火災
  • 食事やタバコなどの火の不始末

以上が考えられます。

今回、最上デッキから煙が上がっており、ニュースによれば資材置き場が火元ではと言われています。

ジュータンなどを収納していたなど話がありますが、通常火の気が無いところです。

ですので考えられる事は

  • 資材置き場周辺の電線からショート
  • 資材置き場周辺で溶接工事を行い引火した
  • 資材置き場で隠れてタバコを吸い火の始末が完全でなかった

ぐらいしか思いつきません。

通常、船乗りは溶接作業を行う際は、熱が伝わる反対側にも見張りを置き、火災には十分に気を使います。

日本でもトップクラスの船会社、日本郵船の船ですのでその辺りは徹底していると思います。

まして、隠れて煙草を吸うなんて事は無いと思われるので、人為的なミスがない場合は資材置き場の電気系統のトラブルが最有力なのではないでしょうか?

ひょっとしたら天気が良かったようなので、何かがレンズの役割を果たして火がついたとかあるかもしれませんが・・・。



船舶火災の怖さを紹介

普通の火災も十分に怖いのですが、船舶で火災が起こるとチョット大変です。

  • ほとんどの船が鉄船なので、一箇所で火災が起こると熱が素早く伝わっていく。
  • 船には至るところにペンキで塗装が施されており、一度燃えだすとペンキを伝って燃え広がっていく
  • 停泊中は火災で、陸上から消防車が、海上からは消防艇が駆けつけられるが、洋上を走っている時は救援に来る船も時間がかかる
  • 火の手がエンジンルームにまで及ぶと更に深刻で、エンジンが止まり消火活動ができなくなったり、燃料に引火して大火災になってしまう
  • 消火に海水をポンプで汲み上げ放水しますが、電気系統に海水をかけるとショートする可能性もありむやみに海水をかけられない
  • 海水を放水しすぎると、船内に水がたまり、上手に排水しないと船が傾いたり沈んだりする

となかなか厄介です。

船乗りは、学校で寝タバコを絶対にしてはいけないと厳しく躾けられるので、火事に対して神経質です。



過去の船舶火災

極稀ですが、船舶火災は起こります。過去に幾つかあったので紹介したいと思います。

ダイヤモンド・プリンセス号火災

先日、新型感染症により、クローズアップされたダイヤモンド・プリンセス号。

くしくも、今回と同じ横浜港での出来事でした。

このダイヤモンド・プリンセス号、長崎の三菱造船所で建造されたのですが、建造当時、溶接工事の不始末かか火災が起こり、船の大部分を焼いてしまいました。

この火災により、建造スケジュールは大幅に遅れ、同型の2番船であったサファイア・プリンセスを急遽1番船のダイヤモンド・プリンセス号として建造・引き渡し、火災で燃えた船を作り直した船をサファイア・プリンセス号として建造しました。

↓ダイヤモンド・プリンセス号の火災映像

ですので、今年横浜港で新型感染症で注目を浴びたのは、火災に遭っていない方になります。

エンジンルームからの火災船

沖を航行中にエンジンルームから火の手が上がったとのこと。

電気系統からの出火で、船全体に燃え広がり航行不能になったとのことでした。

乗組員は無事救助されたと聞いています。

その他ボヤ騒ぎ

造船の町、長崎にいると、船のボヤ騒ぎはたまに聞きます。

やはり、造船所では溶接作業が多いので、十分に気をつけていてもたまに起こってしまうのでしょう。

いずれも初期消火で終わっているので、そこまで大きなニュースになることもありません。



飛鳥Ⅱの生い立ちを紹介

飛鳥Ⅱは1990年に長崎三菱造船所で建造されます。

当初は「クリスタル・ハーモニー」と名乗り、クリスタル・クルーズの船でした。

進水時のクリスタル・ハーモニー

2006年、初代「飛鳥」を日本郵船が売却しました。
日本郵船が、クリスタル・クルーズより「クリスタル・ハーモニー」を買い取り、「飛鳥Ⅱ」と改名しました。

ちなみに、初代「飛鳥」も長崎三菱造船所で建造された船で、1991年に建造されています。

↓初代「飛鳥」

↓飛鳥Ⅱ

総トン数:50,444トン
全長:241m
全幅:29.6m
喫水:7.8m
主機出力:32,800KW



飛鳥Ⅱ火災、世見の反応を紹介

飛鳥Ⅱ火災について、世見の反応を紹介します。

↓火事だーというツイート

↓船員による自衛消防隊が消火に当たったというツイート

↓岸壁係留中の船は消防の管轄というツイート

↓停泊中で良かったというツイート

↓大規模改修を終えたばかりなのにというツイート

↓数年前に乗ったんだけど・・・というツイート

↓消防は引き上げたけど・・・というツイート



豪華客船・飛鳥Ⅱ火災の原因は何?まとめ

クルーズ船業界は、新型感染症で大変な中の火災事故。
原因究明が急がれます。
何かわかったら追記したいと思います。

しかし、ダイヤモンド・プリンセス号といい、飛鳥Ⅱといい、長崎生まれのクルーズ船が災難に遭うと、長崎人として複雑な心境です。



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