9月16日に自民党の菅義偉総裁が第99代目の内閣総理大臣に就任しました。
菅首相は就任記者会見で「行政の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打ち破って規制改革を進める。国民のために働く内閣を作る」、「規制改革をこの政権のど真ん中に置く」と述べ、行政のデジタル化を一気に進める方針です。
就任2日目には担当閣僚3人を呼び、「デジタル庁新設」「不妊治療への保険適用」「縦割り打破」の検討をスピード感を持って進めるよう指示しました。
これを受け行政改革・規制改革担当相の河野太郎氏は早速17日に自身のホームページに「行政改革目安箱(縦割り110番)」を設置し、改革が必要な事例の情報提供を国民から直接メールで受け付けています。
歯に衣着せない言動で度々非難の的となる政界の「異端児」河野氏ですが、ネットリテラシーが高く、Twitterでは国民とやり取りすることもあり、一部のネットユーザーからは高い人気を誇っています。
そんな河野氏が設置した縦割り110番には多くのメールが寄せられており、すでにパンク状態に陥っています。
そこで今回は「縦割り110番」について調べてみました。
「縦割り110番」とは?どこにある?
「縦割り100番」とは無駄な規制、仕事を妨げている規制、役所の縦割りで困っていることなどの情報を国民から受け付けるものです。
「縦割り110番」は河野氏自身のホームページに設置されています。
行政改革目安箱(縦割り110番) | 衆議院議員 河野太郎公式サイト
ただ、設置翌日の18日にはすでに投稿が4,000件を超えたため、現在は受付を一時停止しています。
ひとりで目を通すには莫大な数ですよね。
そのため、当面は内閣府の「規制改革ホットライン」で意見を受け付けるようです。
内閣府共通意見等登録システム
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縦割り110番に投稿するには?
「縦割り110番」の投稿ページは現在封鎖されており、再開日も未定ですが、その使い方はいたってシンプルです。
行政改革目安箱(縦割り110番)の場合
まず、河野氏の公式サイトにアクセスします。
行政改革目安箱(縦割り110番) | 衆議院議員 河野太郎公式サイト
次に以下の項目を入力します。
1.お名前
2.フリガナ
3.メールアドレス
4.郵便番号
5.ご住所
6.お電話番号
7.ご意見
そして「確認する」をクリックして送信します。
内閣府共通意見等登録システムの場合
現在河野氏の公式サイトにある「縦割り110番」は現在休止中で内閣府の共通意見等登録システムで投稿できます。
そこでの記入項目は
- 提案事項名(50字以内)
- 提案の具体的内容(300字以内)
- 提案理由(700字以内。提案が実現した時の経済的効果や社会的効果も記入)
- 当該規制の根拠となっているもの(わからない時は不明で)
- 上記の具体的な根拠法令等(必須ではないので、わからなければ記入無しで)
- 提案者(個人か会社・団体にチェック)
- 会社・団体名を記入(個人の場合は「個人」と記入)
- 会社名・団体名の公表の可否(個人であれば非公表となります)
- 提案者氏名(非公表ですが、会社や団体なら担当者名を記入)
- 電話番号(必須ではありません)
- Eメールアドレス(非公表です)
少し面倒ですがメールひとつで大臣へ声を届けられるのであれば、反響が大きいのも納得ですよね。
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縦割り110番の相談例
縦割り110番に要望しました。
「厚労省と文科省管轄の大学との縦割の問題です。3密要件の1つでも外せば授業ができるにも関わらず、コロナを過剰に恐れ1つの密を理由に授業を停止しています。大学の対面授業再開を、縦割り110番の最初の取組みとして、よろしくお願いし致します」という内容です。— まさ (@Zw4VkhzFEkcoMQ8) September 17, 2020
大学の対面授業再開は多くの学生が望んでいることでしょうね。
河野氏は寄せられた意見について「なるべく具体的なものからしっかり手をつけていきたいと思っている」と述べています。
河野氏本人が全てのメールに目を通すそうで、ネットに強い河野氏だから国民の声を直接大臣に届けられるシステムを作れたのかもしれませんね。
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「縦割り110番」世間の反応
反響が大きすぎてわずか1日で停止となってしまった「縦割り110番」ですが、世間ではどのように捉えているのでしょうか。
菅政権に期待。普段、政府批判気味な私だが今回は全面的に支持したい。しかし官僚達がついてこれるか心配。抵抗勢力も凄いだろうが縦割り110番と河野氏@konotarogomame の手腕に期待。
「社会構造改革は民間にさせるのではなく役所から先」この声が届いて欲しい。 https://t.co/q3o6x2XFta— BB毛沢山♡ (@caiwubuzhang) September 19, 2020
https://t.co/pyvK87Gy9Y
この縦割り110番さ、河野さんが見るって言ったからこんだけ来てるわけで規制改革ホットラインにはそんなに沢山来るのかね?俺は河野さんの人柄的にこんなに来てるんだと思う。#河野太郎— 亀山薫 (@yuu315777) September 19, 2020
菅内閣と言えば今話題の、縦割り110番!
つまりは目安箱的なものですね。あれ、なかなか面白そうですし興味あるんです。
(^^)(^^)(^^)— 世界アンテナ (@XaIB8VfmihaEtbH) September 19, 2020
これで河野氏を「失敗だ!」と批判してる人いるけど意味がわからない。こんなに意見が集まったんだから超大成功でしょ。こういうチャレンジはどんどんすべき。https://t.co/rnLKX9gD0k
— 黒瀬 深 (@Shin_Kurose) September 18, 2020
それだけ大臣に期待している人、窮状を訴えたい人がいると思います。その4000通だけでも大臣が直接読んで欲しいです。
縦割り110番にメール4000通、自分の処理能力超え停止=河野行革相 | Article [AMP] | Reuters https://t.co/x81EfMg5gd
— さみどり (@maquixtia) September 19, 2020
政権変わってもどーせ何も変わらん、って考えてたけど思ったよりガラッと変わりそうでちょっと期待したくなってきた。政治家の考えと一般の民草の考えてなんて著しく乖離してるし国民から伝える手段もなかったけど、大臣自ら縦割り110番で直接意見募集してきたのって凄い事なんじゃないかな…
— ぶ (@bububub) September 19, 2020
行政改革目安箱(縦割り110番)はいい案だし素直に認めます☝️
— 志成悠仁 (@yujishisei) September 19, 2020
#縦割り110番 アホみたいなこと始めたもんだ。個人のHPにこんな掲示板作って、パンクするのは当然だろう。役所へのクレームを #河野太郎 が個人的に全部処理しようとしてたんだ。頭の悪い政権だな。#菅政権 #麻生 も #かん政権 に戻ってほしいらしいし。早く総辞職する方がボロを出さずに済むよ
— NYAJIRA (@sirorinntyatya) September 19, 2020
はじめたと思ったら中止?
ただの馬鹿じゃね?
行革なんか出来っこない
— 米とぎばばあ (@kometogibabaa) September 19, 2020
「縦割り110番」より、作ってほしい110番は沢山ある。
「憲法110番」
「説明責任110番」
「公文書110番」
「虚偽答弁110番」etc— m TAKANO (@mt3678mt) September 17, 2020
「縦割り110番」なんて、これまでの7年8か月の間、官房長官の指示でいつでも作れたもの。ニュースにする意味無し。情報公開の方が、ずっとずっと大事。
— 前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民) (@brahmslover) September 17, 2020
河野太郎行革担当大臣の「縦割り110番」を良い話みたいにテレビで流してるけど、これとんでもないでしょ?
この目安箱、内閣府でもなんでもない「河野太郎個人のHP」で開設してるんだよ。
河野氏の関係者「だけ」が特権的に官僚より先に確認できるわけよね?組閣早々、行政の私物化でしょう。 pic.twitter.com/RRwsqCPeUi
— chocolat. (@chocolat_psyder) September 17, 2020
こんばんは、あなたのサイト内の縦割り110番で収集された名前・メールアドレス・住所・電話番号はどのようにして管理・消去されるのでしょうか?。プライバシーポリシー自体見当たらず不安を覚えます。
— みこあんちゅ★ (@RinaK10) September 19, 2020
まさに賛否両論ですね。
現在はすでに停止になってしまってはいるものの、国民の声を自ら聞こうとする姿勢を評価する意見がある一方で、「縦割り110番」よりも優先してするべきことがあるはずだ、情報提供より情報公開を率先してするべきだという声もありました。
中には、「行政の私物化」ではないか、集めた個人情報の取扱いをどうするのか、といった意見もありました。
様々な意見が飛び交い、その反響の大きさを物語っていますね。
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縦割り110番 まとめ
「縦割り110番」が停止されてからは河野氏のTwitterにまで意見が寄せられる程、大きな反響を呼んでいます。
河野氏のTwitterのフォロワー数は日本の政治家で2番目に多い190万人ともあって、その発信力の高さが窺えますね。
積極的にネットユーザーと触れ合うことでも知られる河野氏だからこそ、これほどまでに多くの意見が寄せられており、期待もされているのではないでしょうか。
河野氏ひとりで全てのメールに対応することはできるはずもなく、国民の意見を行政に届けられるシステムを一刻も早く構築する必要がありますが、スピード感を持ってデジタル化を進める菅内閣の取り組みに期待したいですね。
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