2019年のゴールデンウイークは、10連休という事もあり、楽しみにしておられる方、迷惑だと言われる方、意見が分かれているところですが、こんなに休みが長いと5月病の発症者が例年より多いのでは?と危険視されています。
5月病とは?
新しい環境に適応できない新入生や新社会人、子供を持つ母親に多く見られる現象です。5月病という正式病名はなく、環境に適応できない事から発症する精神的な病状の総称になります。
原因は?どんな人がなりやすい?
人間関係に気を遣うばかりに、空気を読みすぎたり、夢と現実とのギャップに悩んでいたりして、4月に気を張り詰めすぎた疲労から来るのではないかと言われています。
なので
- 几帳面でまじめな人
- 責任感のある人
- 1人で何でも抱え込む人
- 気配りができる人
- 自分の気持ちをあまり外に出さない人
- 周囲に合わせようとする事が多い人
特に注意が必要です。
どんな症状が?
5月病の症状については、この様なものが挙げられます。
- 朝早く目覚めても、布団からなかなか出る気にならない
- 何もしたくない、無気力
- 色々な事が不安だ
- めまいがする
- 動悸がする
- 頭痛・肩こりが起こりやすい
- 食欲がない
- 身だしなみを整えるのが億劫だ
- 会社や学校が近づくと具合が悪くなる
- 作業にミスが多くなった
- 仕事や人間関係に悩んでいる
- 他人とかかわりたくない
- 夜なかなか寝付けない
といった症状が挙げられます。
「5月病は一時的なものだからほっとけば治る」と言われる人もいるかもしれませんが、そのまま鬱病に発展する事も。
症状がひどい時、または2週間経っても治らない時はメンタルクリニックなどを受診する事をお勧めします。
4月から対策をしておこう
- 相談する相手を確保しておく
ストレスをため込まないように、相談できる相手を確保しておきましょう。上司・先輩・同僚・友人・家族など話をするだけでもストレスは軽減されるものです。自分と同じ立場の人を見つけて、お互いに話をするのも良いとおもいます。 - 頑張りすぎない
頑張る事は素晴らしい事ですが、何でも一人で抱え込んだり、完璧にやろうとすると知らないうちに、自分の心に負担をかけている事があります。失敗を恐れず、のびのび仕事をしましょう。 - 身体を動かそう
精神的な疲労は、体を動かす事により、肉体的疲労に変換されると言われてます。肉体的疲労であれば、休息をとる事で回復できます。精神的に疲れた時こそ身体を動かしましょう。 - 趣味に没頭しよう
読書、マンガ、プラモ、パズル、絵画、料理、車いじり、自分が没頭できるものなら何でも構いません。ストレスの解消にもなりますし、感情をコントロールするホルモン「セロトニン」も分泌しやすくなります。 - 食生活をきをつける
バナナ、乳製品、卵黄、ナッツ類、赤身の魚、大豆製品などは、セロトニンの生成を高めます。バランスの良い食事を心がけて、身体から元気になりましょう。 - 生活習慣を整えよう
生活リズムを乱すと、身体の不調だけではなく、精神的にもバランスを崩しやすくします。休みに入って、夜更かしをしたり、寝だめをしたりすると、生活リズムが崩れ、睡眠の質を落としてしまいます。休日もある程度決まった時間に起床するよう心掛け、生活リズムを崩さないようにしましょう。
5月病かなと思った時の対策
- 気長にできる事をコツコツと
あんまり頑張りすぎると、自分を追い込み、5月病では済まなくなります。自分に厳しすぎないように心掛けてください - 朝起きたら太陽の光をあびる
太陽の光を浴びる事で、セロトニンが分泌しやすくなります。 - 目標を1ランク下げて無理をしない
心に余裕を持つ事で、心に逃げ場をつくってあげましょう。 - 身体を温める
身体を温める事により、より深いリラックス状態を作る事ができます。 - 病院を受診する
不安があるならば、早目の受診がお勧めです。
まとめ
5月病は、周りの人のサポートも必要です。
周囲の人の変化に気付いた時には、けしかけたりせず、長い目で見て寄り添ってあげると効果的です。皆さん無理をせず、乗り切っていきましょう。
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