神戸市で起こっている私道通行止めトラブルについて、詳しく紹介していきます。
今まで何ともなく使っていた道路が、いきなり「私有だから」という理由で使えなくなったら…かなり困惑しますよね。
今回神戸市で起こっているのは、まさにそういうトラブルなんです。
トラブルの詳細や類似の事件などについて、紹介します。
早速、見ていきましょう。
神戸市で起こっている私道通行止めトラブルはどんなところ?
今回フォーカスを当てる私道通行止めトラブルが起こっているのは、神戸市北区山田町小部にある、約30戸が並ぶ住宅地。
有馬街道に沿う天王谷川にかかる橋で起こりました。
グーグル・アースで確認したらこんな感じです
ちょうど国道428号線の交差点に隣接する橋で、それなりに交通量もあるのでは?と思われます。
この橋は長年公共のものだと思われていましたが、下水管の修理をするにあたって詳しく調べたところ、個人の所有物であることが判明したのです。
この橋は、30戸の住民が車で出入りができる唯一の橋なのだとか。
事の発端は2019年12月末のこと。
この橋の上にいきなり鉄パイプや土嚢、進入禁止の看板などが設置されており、警察が出動する事態となりました。
実際の画像はこちらです。
2020年9月までに、警察が出動して封鎖と解除を8回も繰り返しているそうです。
月一ペースで警察が出動するって、よっぽどのことですね…。
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神戸市の私道通行止めトラブルの詳細
神戸市の私道通行止めトラブルは、個人の所有物である橋の老朽化が進んでいることが始まりです。
現在の橋の所有者は、2017年に元の所有者から橋を1200万円で購入。
老朽化によって橋の修理などが必要となったため、地元の住民に橋の購入を求めました。
自身が橋を購入したのと同額の1200万円で、自治会に売却を提案したのですが、自治会はそれを却下。
通行料をとる案も、自治会により却下されました。
橋の所有者は、老朽化を放置しておいて万が一のことになれば自分の責任になるため、買取してもらえないのなら通行止めにするしかない、と考えたようです。
所有者の言っていることは尤もですが、そもそも橋の前の所有者が個人売却ではなく市に寄付するべきだったのではないか、と考えます。
決着が着くまでには、もう少し時間がかかるのではないでしょうか。
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長崎市で起こった類似の事件とは
実は私道を巡るトラブルは、過去に長崎市でもありました。
長崎市のトラブルでは、50年間使ってきた道路の土地所有者が変わったことをきっかけに起りました。
新たな所有者になった福岡の不動産業者が、維持費などの観点から道路を長崎市に寄付する申し出をしたところ、長崎市は「私道の整備をしてからなら寄付を受ける」と答えたそう。
不動産業者は私道にお金はかけられないとして、地元自治会に3000万円での買取案を出すも却下。
通行料を取る案も却下され、仕方なく通行止めにしたそうです。
長崎市での通行止め画像はこちら
この事件は裁判にまで発展し、裁判所は住民の通行を妨げてはいけないとして、不動産業者に通行止めのバリケードを撤去するよう要請しました。
神戸市のトラブルは所有者が個人ではあるものの、長崎の件と似ていますよね。
地元住民のためにも、早く解決することを祈っています。
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神戸市の私道通行止めトラブルに関する世間の反応
最後に、私道通行止めに関する世間の反応を見てみましょう。
長崎の私道の問題はこうやって解決したのか。神戸市もこうするしかないのかな。>【長崎市】私道トラブルで「う回路」完成 https://t.co/SxFa88Kegb
— ぽぽんぷぐにゃん (@poponpgunyan) March 23, 2021
あそこ、神戸市の市道でもないんだ…じゃあ私道???
— りすのん (@rinon27) February 22, 2021
地元の人でも、橋が私道だということを知らない人も多いようです。
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神戸市で起こっている私道通行止めトラブルはどんなところ? まとめ
神戸市で起こっている私道通行止めトラブルについて、紹介しました。
いくら私道とはいえ、いきなり封鎖されてしまっては地元の人はかなり困りますよね。
問題の発端はどこにあるのか?を明確にして、地元住民のためにも一刻も早く解決してほしいです。
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