藤井聡太七段は大学に進学する?候補大学や近年の棋士の進学状況も調査してみた

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華々しいプロデビューから4年、現在高校3年生となった藤井聡太七段は、中高一貫の愛知県内有数の名門校である名古屋大学教育学部附属高等学校に通っており、卒業後の進路に注目が集まっています。

かつては中卒が当たり前だった将棋の棋士たちですが、近年では高学歴のプロ棋士たちも誕生しているようです。

そこで今回は藤井聡太七段の大学進学、そして近年の棋士の進学状況について調べてみました。



藤井7段これまでの経歴をおさらい

5歳の夏から将棋を始めて秋にはおじいさまに勝てるまでに成長した藤井聡太七段は、その後将棋教室へ入会し、めきめきと頭角を現すようになり、14歳のときに当時史上最年少でプロデビューを果たしました。

藤井7段といえば、最年少記録が多いことで知られています。

  • 四段昇段(プロ入り) – 14歳2か月
  • 初勝利 – 14歳5か月
  • 中学生棋士の中での通算50勝 – 15歳4か月
  • 一般棋戦優勝 – 15歳6か月
  • 全棋士参加棋戦優勝 – 15歳6か月
  • 六段昇段 – 15歳6か月
  • 七段昇段 – 15歳9か月
  • 通算100局 – 16歳0か月
  • 永世称号獲得者・中学生棋士の中での通算100勝 – 16歳4か月
  • 一般棋戦連覇 – 16歳6か
  • タイトル挑戦 – 17歳10か月20日

これまで、史上最年少記録とは別に

  • 歴代最多連勝記録の公式戦29連勝
  • 史上初3年連続勝率8割超え

という記録を残しています。

今月4日に行われた「第91期棋聖戦」の決勝トーナメントで永瀬拓矢二冠を破り、31年ぶりの快挙となる史上最年少でのタイトル挑戦権を獲得しました。

王位戦挑戦者決定リーグ戦では白組のトップとなったため、23日に行われる紅組優勝者との対局に勝利すればタイトルをかけた王位戦7番勝負への出場が決まります。

早くも2つ目のタイトル挑戦となるかもしれず注目を集めています。



藤井聡太七段は大学進学する?

対局のために自宅のある愛知県から東京や大阪にある将棋会館に通い、なおかつ出席日数が足りるように高校に通学して授業にもついていくというのは簡単なことではないですよね。

藤井聡太七段も、将棋に専念したいという思いからそもそも高校進学はしたくなかったようで、大学進学についても現在のところは「これからの数年間は強くなる上で非常に大切な時期。集中して取り組みたい」として大学進学は考えていないようです。

とはいいつつ、例年東大合格者を輩出する名門校に通っているということもあり、藤井聡太七段のお母様は東大に進んでほしいという思いがあるそうなので、東大ではなくても大学進学の可能性は十分に考えられます。



大学進学するとしたら?

藤井聡太七段は学校以外でのほぼ全ての時間を将棋に充てるため、宿題は学校で済ませて自宅では勉強していないようです。

将棋を第一優先として生活を送っていることを考えると、将棋に充てる時間を削ってまで藤井聡太七段が受験勉強に力を注ぐとは考えづらいため、大学進学をする場合はおそらく一般受験ではなく、一芸+評定値の推薦入試ではないでしょうか。

候補となる大学は?

そこで大学進学先の候補として考えられるのが、将棋部が強く、数多くの棋士を卒業生に持つ有名私立大の早稲田大学です。

藤井聡太七段は両国の将棋・囲碁センターで研究会を行っており、高校卒業後は東京で暮らしたいと考えているため、進学するとしたら早稲田大学が濃厚ですね。

過去に早稲田大学に在籍した棋士

早稲田大学は棋士に人気のようで数人います。

  • 加藤一二三九段

  • 丸山忠久九段

  • 北浜健介八段

  • 中村太地六段

  • 広瀬章人七段

  • 宮宗紫野女流初段

など多くの棋士が早稲田大学に進学しているので、大学側も棋士の対応に慣れており、受け入れ態勢も整っているとされています。

しかしそれでも課題やレポート提出などがある学業との両立は難しいようで、加藤二三九段をはじめ、中退してしまった棋士もいます。

毎日10時間も将棋の研究をしているプロ棋士もいるそうなので、大学に通わず将棋のことだけに専念したいという藤井聡太七段の考えも頷けますよね。



近年の棋士の進学状況は?

棋士、学生として二足のわらじで生活を送ることはとても大変そうですが、棋士たちの進学状況はどのようなものなのでしょうか。

プロ棋士の世界ではかつては高校に進学することさえ異端視されていたようです。

しかし時代は変わり、高校に通いながらプロ棋士を目指すことが主流となっています。

高校進学がスタンダードになったのには、羽生善治九段の影響があるとされています。

藤井聡太七段と同様に中学生の時にプロデビューをした羽生善治九段は都内の公立高校に進学しましたが、やはり学業との両立は難しかったようで出席日数が足りず、通信制の高校に転校して卒業したそうです。

棋士の中には東大卒業者や大阪大学大学院で修士号を取得した方までいるそうで、棋士の高学歴化が進んでいます。

片上大輔七段

史上初の東大生棋士・東大卒棋士となり大きな注目を浴びました。

小学6年生の時にプロ棋士養成機関である奨励会に入会し、棋士を目指しながらも学業にも励んでいたそうです。地元広島の中高一貫の進学校に通い、冬休みから毎日10時間の受験勉強をして春には東京大学文科Ⅰ類に合格し、東大3年在学中にはプロ入りを果たしました。

糸谷哲郎八段

小学4年生の時に奨励会に入会し、高校3年時にプロとなりました。プロ棋士として多忙を極めながらも受験勉強に取り組み、現役で大阪大学文学部に合格しました。

現役プロ棋士が国立大学に合格・進学したのは初めてであったため、大きな話題を呼びました。

卒業後はさらに同大学の大学院に進み、大学院在籍中竜王奪取の快挙を成し遂げました。

対局をこなしがら通学するだけでも十分に大変であるにも関わらず、さらに受験勉強にまで励んで見事合格をし、卒業までするとはまさに天才ですね。



藤井聡太七段は大学に進学する?まとめ

棋士たちの高学歴化が進んでおり、藤井聡太七段の大学進学についても注目が集まっていますが、本人は今のところは大学進学を考えていないようです。

しかし頭脳明晰で知名度のある藤井聡太七段を大学が放ってはおらず、多くの声がかかるでしょうね。

大学に進学してもしなくても、これからも活躍し続けてほしいですね。



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