那覇軍港にレウルーラ?潜水支援船「ヴァン・ゴッホ」にせまる

4月15日にツイッターで「那覇軍港にレウルーラがいる」と話題に。
そのレウルーラの正体は、潜水艦支援船「ヴァン・ゴッホ」という船で、先日青森沖に墜落したF35戦闘機の探索、回収に呼ばれていると推測されます。

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まずレウルーラって?

機動戦士ガンダムに登場した戦艦で、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」と「機動戦士ガンダムUC」に登場。シャア・アズナブルが率いる新生ネオ・ジオン艦隊の総旗艦で、モビルスーツ搭載能力と火力に優れているとの事。

 

潜水支援船ってのは?

近年、海底資源探査に力を入れてます。探査には調査船が必要で、調査船には深海探査に必要な特殊な設備が多数必要になります。また、海底探査に欠かせないのは、ダイバー作業です。いかに優れた機械を入れても、故障やメンテンナスなども必要で、ダイバーが潜るための設備も潜水支援船には備えているとの事です。
では、潜水支援船「ヴァン・ゴッホ」を見ながら掘り下げていきたいと思います。

ヴァン・ゴッホってどんな船?

  • 総トン数 9173トン
  • 全長 111.58m
  • 全幅 23m
  • 喫水 7m
  • 最大速力 14ノット
  • 定員 120名

特殊設備として、水深3000mまで対応可能な150t吊クレーン搭載
最先端のDP2多目的ダイビングサポート船で、潜水作業が水深300mまで可能な減圧システムを導入しています。
このダイビングシステム、飽和潜水と呼ばれるもので、超深海へのダイビングを可能にした技術。100m以上の深海でも長時間の作業ができるようになり、潜水病の危険も軽減された。その減圧システムを「ヴァン・ゴッホ」は備えています。
船底にはムーンプールと呼ばれる穴が設計され、潜水士の出入り、機材を海底に投入もこの穴から行う事ができます。
経験上、舷側での作業は、多少の波立があるので、このムーンプールは重宝すると思います。

動力としては、船首に1基、船尾に2基のアジマススラスターが搭載されてます。
アジマススラスターとは、プロペラ自体が舵のように360°動き、船体を前後左右どの方向にも動かせるシステムです。特に定点保持機能は優れもので、海が荒れようとも、風・潮ともに強くてもその位置をキープしておくシステムです(ダイナミック・ポジショニング・システム)その他、船首側に3基スラスターが確認できました。
動力的には、現在のレベル的には標準ぐらいかなとの印象です。

またこの船には、ROV(遠隔操作車両)が2台設置されているとの事。
このROV,なかなかの優れもので、遠隔操作でアームなどを使い、海底での作業を可能にしています。潜水士が行けない深海でも活動できます。

F35戦闘機は回収できるのか?

まずは、基本的ながら探すのに苦労する事でしょう。もし見つかったとして、理論上、クレーンが3000mまで届くという事なので、3000m以内なら、引き上げる事も出来るのではないでしょうか。問題の玉掛(吊り上げる物体に吊り上げ用のワイヤーを通す作業)は水深4000mまで作業可能なROVが頑張ってくれる事でしょう。

ただ、三陸沖は黒潮、親潮とぶつかるところであり、作業はなかなか困難でしょうね。

ヴァン・ゴッホを所有するウルトラ・ディープソリューションズ社とは?

シンガポールに拠点を置く会社で、設立は2014年。海底油田の採掘など手掛けているようです。フェイスブックでは、中国語で記載されている事もあり中国系の会社かな?でも、中国寄りなら、F35戦闘機の回収を頼まないでしょうから、関係ないのかな?中国の深圳の造船所でこの会社の船は建造されているとの事です。

まとめ

F35戦闘機が墜落したのが4月9日の深夜。AIS(自動船舶識別装置)によると、ヴァン・ゴッホが深圳港を出港したのが4月11日。約1日で話を決めた事から、米軍も必死にF35の秘密を守秘したかったのでしょう。UDS社も、米軍からならお金の取っぱぐれはないと踏んだのでしょう。(背後に日本政府のいることだし・・・。)
サルヴェージ仕事は、お金さえはっきりすれば動くのは早いですからねぇ。
F35戦闘機に乗られていた方の家族の為にも、安全作業で頑張ってもらいたいものです。



コメント

  1. […] 支援船「ファン・ゴッホ」を雇いました。この「ファン・ゴッホ」機動戦士ガンダムに登場する「レウルーラ」に似ていると話題になりました。日本も海底広域研究船「かいめい」を出 […]