柔道60㎏級高藤直寿選手は東京オリンピック代表に選ばれるか?エピソードなど紹介

柔道

東京五輪を来年に控え、選手達も代表入りを目指し調整をしていることでしょう。
日本のお家芸、柔道も選手層が厚く代表入りするにも一苦労といったところでしょう。

男子柔道60㎏級は長年、野村忠宏選手が代表を努め3連覇した後、ロンドンオリンピックでは平岡宏晃選手が銀メダルを獲得。
前回のリオネジャネイロオリンピックでは高藤直寿選手が銅メダルを獲得しています。

今度の東京五輪、男子柔道60㎏級では高藤選手や永山選手などの選手が代表になるか注目されています。

その高藤選手の経歴やエピソードを紹介していきたいと思います。
下の動画は、グランプリ・モントリオールで優勝し帰国した時のインタビューです。
優勝して当たり前と言いきっているところがすごいですね。

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高藤直寿選手の経歴

生年月日:1993年5月30日生まれ
出身:栃木県下野市
血液型:AB型
身長:160㎝
段位:5段
組み手:左組
得意技:小内刈・巴投げ・肩車

小学生時代

7歳で柔道を始めたとの事で、元警察官で柔道4段の父親の影響があったものと推測されます。
小学校3年生からは、野木町柔道クラブに所属。
この野木町柔道クラブには66㎏級世界チャンピオンの海老沼匠選手も所属しており、指導力の高さが伺えます。
小学5年生の時、新設された小学校学年別柔道大会の40㎏級で初代チャンピオンになっています。
また翌年は45㎏級で優勝し2連覇を飾っています。
高藤選手を一言で表すなら「ヤンチャ」でしょうか。
小学生の時、人を畳の上でなら投げ飛ばしても怒られない柔道に魅力を感じています。
しかし、小学校の時から、肩車や掬投などの大技をやって怒られていたというからある意味すごいですね。

中・高校生時代

中学は東海大相模高校・中等部へ進学。3年の時には全国中学校柔道大会で優勝を果たします。

高校もそのまま東海大相模高校へ。インターハイや、全日本・世界ジュニア大会でも優勝を果たしています。

高校時代のグランドスラム・東京、準々決勝での高藤選手

大学生時代

大学も東海大学へ。1年生の時には、グランドスラム・モスクワ、グランドスラム・東京で優勝を飾ります。2013年2月には柔道は新ルールを採用し、初の国際大会グランドスラム・パリに出場。
高藤選手は研究を重ね、すべての試合オール一本勝ちという快挙を成し遂げました。

2年生の時は、ワールドマスターズ、世界選手権、グランドスラム・東京などで優勝し破竹の勢いであった。

3年生の時、体重別選手権、グランプリ・ブダペストどちらも優勝をかざり国際試合で8大会連続優勝となりました。

授かり婚と出産

2014年6月30日、女子柔道57㎏級で活躍していた、牧志津香選手と結婚。
高藤選手の猛烈なアタックが決め手であったとか。
10月には長男・登喜寿くんが誕生。授かり婚だったんですね。
ちなみに登喜寿くんの名前は、高藤さんが尊敬する先輩であり練習パートナーである伊丹直喜さんから一字もらったと言われています。
伊丹さんは高藤選手の1年先輩で、小学校の時からの付き合いとか。
東海大に進学した時、選手を諦めて高藤選手の練習パートナーに専念することを決意。
そんなに尽くしてくれる先輩に高藤選手は心から敬意を持っているのですね。

規律違反・降格処分

8月のロシアで行われた世界選手権では、地元有利とも取れるジャッジで破れ3位に終わる事になります。

この世界選手権での期間中の練習に遅刻を繰り返したとして強化指定ランクをA(ナショナル)からB(シニア)に格下げの処分が下されました。

監督の井上康生さんも、指導力不足ということで自ら丸刈りにし、高藤選手も「井上監督の熱い思いに応えないといけない。いきなり生真面目にはなれないけど、根本的に改めていく」とコメントし頭を丸めました。

高藤選手もプライベートで、学生結婚、妻の妊娠など不安定であったこと。
日本柔道界も期待されていた大野将平選手の天理大での暴力行為への関与の事件があり、期待の高藤選手を甘やかしていたと言われ、合宿中に宿舎を抜け出しパチンコに出かけるなど見過ごせない規律違反を犯してしまったということです。

当時の不祥事に関する記事

スランプからの復活

世界選手権以降、体重別団体では優勝したものの、グランドスラム・東京へは参加が許されず、
4年生になっても成績が以前のようにはいかずスランプに陥っていました。
自宅で過去の自分の試合を見て涙するほどだったそうです。
そんな高藤選手に、妻の志津香さんは「野村さんの(引退)試合を見に行きなよ」と声掛けしたそうです。
野村さんの試合会場の控室に挨拶に行くと野村さんから「お前には期待しているから、リオがんばれ」と声をかけられてそうです。
負傷した膝を抱えながらも3回戦まで戦った野村選手に心を打たれたのでしょう。
帰宅すると志津香さんにちゃんと立ち直ると誓ったそうです。

その後、ワールドマスターズ、グランドスラム・パリ、体重別選手権、グランドスラム東京と立て続けに優勝。「普通にやれば世界に負ける相手はいないので」とコメントし完全復活を遂げました。

後日、野村選手からのインタビューでこの時の事をイジられています。

社会人になって

大学を卒業し、パーク24へ就職。4月の選抜体重別で敗れるもリオオリンピック代表の座を獲得。前回のロンドン五輪で柔道は、金メダルが一個も取れなかったので、高藤選手に期待が集まるも残念ながら3位に終わります。12月にはグランドスラム・東京に出場するも、大学の3年後輩の永山選手に敗北。
2017年のグランドスラム・パリでは、オリンピックで破れたパピナシビリなど全試合一本勝ちで優勝した。
しかし、4月の体重別選手権で再び永山選手に破れ、永山選手対策で本格的にウエートトレーニングを開始しました。
6月には同じ歳でボクシングのWBOスーパーフライ級の世界チャンピオンの井上尚弥と合同練習を行うなど、色々な方面からトレーニングを行います。
その後世界選手権で優勝。グランドスラム・東京では、永山選手を破り優勝。世界ランク一位に返り咲いた。

2018年になると、武者修行と称し単独でヨーロッパオープン・プラハに66kg級で出場し優勝。
さらに、60Kg級でありながら全日本選手権に出場しました。
初戦で、自分より23cm高く40㎏重い石内裕貴選手と対戦するも、横四方固めで破れてしまいます。
小学生の時に小学生の時に全日本選手権の決勝で井上康生と鈴木桂治の対戦を直に見て感激したことがあり、「ここまで来たら自分が強いと勘違いしよう」と言い聞かせていたが、結果として「勘違いで終わってしまった」とコメント。やはり、柔道の醍醐味は、小さい人間が大きい人間を投げ飛ばせるというイメージがあるので、そういったとこからきているのでしょうか?

何しろ、この一年は自分のレベルを上げようと必死でもがいている時期であったのでしょうね。

この後のグランプリ・ザグレブ、世界選手権は優勝を飾りますが、グランドスラム・大阪では、初戦で金源鎮に反則を取られ破れてしまい、国際大会連勝は35で止まってしまいました。
この結果、次の世界選手権の出場資格が無くなってしまいました。

2019年に入りグランドスラム・パリ、グランプリ・モントリオールと優勝。
60㎏級の外国人選手はレベルが低いとコメントするなど、調子は良いようです。

高藤選手の得意技は?

高藤選手は、自分の技が柔道の新ルールで反則にならないように技を開発したり、試合相手の研究・対策をきっちり行う事で知られています。
本来、掬い投げ、肩車、朽木倒しを得意としていましたが、柔道の新ルール改変により技のスタイルを変えています。
現在は内股、払腰、背負投、袖釣込腰と基本的な技に加え、寝技も腕を上げています。

小内刈り

高藤選手といえば、まずは小内刈りです。応用の朽木倒しも、高藤選手を恐れて組んでこない相手に使用しています。高藤選手の切れ味抜群の小内刈りの動画です。

肩車(直車)

柔道が新ルールを採用し、立ち技状態での、帯から下を掴んだりブロックしたりする行為が反則負けと決められ、高藤選手が得意であった掬い投げや両手刈りが使用できなくなりました。
高藤選手が得意であった肩車も、通常持ち上げる際に、太もも部分を掴んで持ち上げる為、新ルールでは反則負けになってしまいます。
そこで、帯から下は掴まない新たな肩車を開発。
本人は「直車」と命名しました。
直車の映像はこちらです。

高藤スペシャル

相手に奥襟を掴ませたところで、油断のあるところに身体を密着して抱えあげ、上体をひねって相手を背中から落とす技です。柔道では大腰や移腰と判定される事が多いと思いますが、相撲の櫓投げとも言われています。
本人は「高藤スペシャルは、相手の動きに合わせて色々なバリエーションがあるので、決まった形はない」と言われています。
高藤スペシャルの動画はこちら

高藤直寿選手 まとめ

やはり、東京オリンピックに出場となると、ライバルの永山選手の存在が無視できません。
先日の記者会見でも、高藤選手も、外国人選手より永山選手の対策を考えたいと言っているのでやはり本人もライバルとして一目置いています。
世界選手権の記者会見の記事
何度か対戦しているので、お互いの手の内は知り尽くしているでしょう。
半端ないパワーの持ち主の永山選手に勝つには、永山選手が嫌いな寝技勝負もありかもしれません。
実績でいけば、高藤選手が有利なんでしょうけれども・・・。

後は、スポーツに付き物の怪我には十分注意が必要です。

高藤選手も、今年腰部の筋膜炎で全日本体重別選手権を欠場しています。
全日本体重別選手権を欠場した時の記事

まずは、8月25日から始まる世界選手権での直接対決が見ものです。
これは見逃せませんね。

ライバルの永山選手の記事はこちら

 

 

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