こんにちは。

柔道経験者のはっしーと申します。
実は柔道二段を持っています。

とは言うものの、最近道場に顔を出していないので、かなり鈍っていると思います^^;

最近気になるのは、やはり東京オリンピックの柔道競技です。

東京五輪を来年に控え、選手達も代表入りを目指し調整をしていることでしょう。
日本のお家芸、柔道も選手層が厚く代表入りするにも一苦労といったところでしょう。

男子柔道81㎏級は前回のリオデジャネイロオリンピックで永瀬貴規選手が銅メダルを獲得しましたが、過去に遡ると、ロンドン・北京・アテネではメダル無し、シドニーでは滝本誠選手が金メダル、アトランタでは古賀稔彦選手が銀メダル、バルセロナで吉田秀彦選手が銅メダルと一時期メダルが取れない時期が続きましたが、永瀬選手が登場して金メダルが狙えるのではと期待がもたれている階級です。

その永瀬選手は近年ケガの影響で実績を上げれておらず、世界選手権の代表は藤原崇太郎選手になりました。
藤原選手は大学生ながら国際大会の実績もあり、今回の世界選手権の代表に選ばれたのでしょう。

しかし、藤原選手は世界選手権で一回戦敗退。
2020年4月の体重別では、直接対決で永瀬選手が勝利し、実績から永瀬選手が見事代表を獲得しました。
下の動画は、永瀬貴規選手の試合の動画です。





永瀬貴規選手の経歴

生年月日:1993年10月14日生まれ(30歳)
出身:長崎県長崎市
血液型:A型
身長:181㎝
段位:4段
組み手:右組
得意技:内股・足技

小・中学校時代

6歳で長崎市にある「養心会」に入門します。
この養心会は、警察の方やそのOBが指導にあたり、当時は主にかつて世界選手権で2位になった平尾勝司氏が指導にあたってました。

小学校は長崎大学教育学部附属小学校に入学。
永瀬選手は高学年になると修喩館にも通い出し道場を掛け持ちすることに。
その甲斐あって、5年の時には全国小学生学年別柔道大会の40kg級に出場。
栃木代表の高藤直寿選手に敗れ5位で終わります。
6年も時は45㎏級に出場するも、またしても高藤選手に敗れベスト16止まりでした。
少年時代はこんな感じの子供だったんですね。

中学校も、長崎大学教育学部附属中学校に入学。
中学校に柔道部が無かった為、高校へ出稽古に出かける事に。
3年の時には全国中学校柔道大会の66kg級に出場、5位入賞

高校時代

長崎日大高校に進学。
1年生の時

  • 高校選手権、優勝

2年生の時

  • インターハイ、個人戦 5位

3年生の時

  • 韓国ジュニア国際、優勝
  • インターハイ、優勝
  • 全日本ジュニア、2位
  • 講道館杯、3位
  • エクサンプロヴァンスジュニア国際、優勝
  • ブレーメンジュニア国際、優勝

大学生時代

2012年筑波大学に進学。

1年生の時

  • ドイツジュニア国際、優勝
  • 全日本ジュニア、優勝

  • アジアジュニア、優勝
  • ヨーロッパオープン・トビリシ、2位

2年生の時

  • ユニバーシアード 個人戦、優勝
  • 学生体重別選手権、2位
  • 講道館杯、優勝
  • グランドスラム・東京、優勝

  • グランドスラム・パリ、3位

3年生の時

  • 選抜体重別選手権、優勝(世界選手権代表に選ばれる)

  • 全日本選手権、3位

全日本選手権準々決勝

全日本選手権準決勝

  •  世界選手権、5位
  • グランドスラム・東京、 優勝(2連覇)

4年生の時

  • 選抜体重別選手権、優勝(2連覇・世界選手権代表に選ばれる)

  • ワールドマスターズ、優勝
  •  世界選手権、優勝(81㎏級になって日本人初の金メダル)
  • グランドスラム・東京、3位(準決勝での判定は、後に誤審と認められたものの、試合結果は覆らなかった)

社会人時代

2016年4月、旭化成に所属。

  • 選抜体重別選手権、優勝(3連覇・リオデジャネイロオリンピック代表に選ばれる)

  • グランドスラム・バクー、優勝
  • リオデジャネイロオリンピック、3位

  • グランドスラム・東京、優勝

2017年になり

  • 選抜体重別選手権、優勝(4連覇・世界選手権代表に選ばれる)
  • 世界選手権、4回戦敗退

2018年になり

  • 実業個人選手権 2位
  • グランドスラム・大阪、3位

2019年になり

  • グランドスラム・エカテリンブルグ、2位
  • 選抜体重別選手権、優勝

準決勝・藤原崇太郎戦

決勝戦・佐藤正大戦

  • グランプリ・モントリオール、優勝
  • グランプリ・ザグレブ、優勝

  • グランドスラム・大阪 優勝

2020年は

  • グランドスラム・デュッセルドルフ 2回戦敗退

文武両道

永瀬選手は、小学校から国立の長崎大学教育学部に在籍、中学もそのまま附属中学に在籍しますが、国立の小・中学校なのでレベルの高い学校で、偏差値60とも言われています。

付属の高校は無いため、別の高校を受験することになりますが、高校は、松本太一監督の熱心な勧誘から長崎日大高校に進学します。
長崎でも1・2を争う柔道が強い学校なので、当然といえば当然です。

長崎日大高校でも、特別進学クラスに在籍。
大学進学時も私立大学から学費のかからない特待生の待遇で勧誘を受けますが、自ら行きたいと願った国立の筑波大学へ進学。
柔道だけではなく、勉強も頑張ったんですね。

右膝の怪我

2017年の世界選手権前に右膝を傷め、世界選手権で4回戦でウズベキスタンのダフラト・ボボノフと対戦中再び右膝を傷めてしまいます。
結局、GSに入り反則負けで試合自体は敗れてしまい、帰国後に検査した結果、右膝の内側側副靱帯と前十字靱帯の損傷と診断されました。

当初は怪我の様子を見ながら手術は考えると話していましたが、結局手術を行いしばらく戦線を離脱します。

2018年8月に実業個人選手権で復帰しますが、決勝で丸山剛毅選手に内股で敗れ2位に終わり、2018年中はこれといった結果を残せないまま終わりました。



永瀬選手の家族は?

父 永瀬政司さん

父親の政司さんの職業は、長崎税関の職員で転勤が多いそうです。
長崎税関は、熊本・鹿児島まで管轄しているので、その中での移動は頻繁にあるのでしょう。
他の家族は、長崎の官舎で生活し、部屋が狭く子供部屋もない目の届く環境だったそうで、おかげで家族全員仲が良いそうです。
ご自身は単身赴任で任務に就かれているとのことです。

母 永瀬小由利さん

母親の小百合さんは、長崎市出身で、中学・高校の時はテニス選手で、全国大会に出場していたという経歴の持ち主です。
写真は永瀬選手の母、小百合さん

中学校の時、在籍する中学校に柔道部がない事で、高校に頼み込み、毎日往復80分の道のりを送迎していたのは、母親の小百合さんでした。
高校の時も部活だけではなく、遅い時間に練習している修喩館への送迎もされていたとの事なので、永瀬選手がここまで強くなれたのもお母さんの支えがあっての事でしょう。

もちろん、永瀬選手の胃袋を支えたのも小百合さんで、タンパク質が豊富で整腸作用もある事からカスピ海ヨーグルトを毎朝出し、白米2号を食べる永瀬選手が毎日満腹になるよう食事の用意をしていたとの事です。
永瀬選手も「今日のご晩飯は何かな」が口癖だったそうです。

国際試合に出場するようになっても度々試合場に同行するそうで、当の本人も最初は嫌がったそうですが、現在は諦めているとのことでした。

兄弟は?

永瀬選手は3人兄弟の末っ子です。
一番上は姉です。姉さんについて色々調べてみましたが、情報は見つかりませんでした。

2歳上に兄の凉さんがいます。
兄・凉さんも貴規選手と一緒に養心会で柔道を始め、長崎南山高校、日本体育大学と進学します。
大学の時には、全国体育系学生柔道体重別選手権で準優勝するなど活躍し現在は高校教師をしているそうです。

大叔父・平尾勝司氏

永瀬選手が柔道を始めるきっかけには、入門した養心会で指導をしていた平尾勝司氏の存在は大きかったと思います。

1969年のメキシコで行われた世界選手権で2位になった経歴の持ち主で、漫画、柔道部物語の主人公三五十五の柔道部の先輩「平尾勝」のモデルでは?といわれています。
得意技は体落としで、座右の銘は「三倍努力」で、永瀬選手の座右の銘「日々精進」と通じるところがあると思います。
残念ながら2002年3月に58歳で死去しています。

彼女は?

ネットを中心に調査してみましたが、有力な情報は得られませんでした。

銅メダリストですので、彼女もいそうなんですが・・・。

何か情報が入りましたら追記したいと思います。



永瀬貴規選手の得意技

内股

永瀬選手の得意技としては、まずは内股ではないでしょうか。

大外刈り

永瀬選手は、足技全般が得意といわれていますが、大外刈りも得意技の一つです。

永瀬選手の柔道スタイル

永瀬選手は、小学校の時より、自分の試合が終わった後や、テレビでの柔道の試合も熱心に試合を観戦し研究してきたそうです。

これといって切れ味の鋭い技があるという訳ではないのですが、パワーで押してくる外国人選手を上手に捌き、相手の柔道をさせない、独特のスタイルです。
リオデジャネイロオリンピックに行く前に「相手が嫌がる柔道をします」と言っていましたが、それが全てを物語っていたのではないでしょうか。



永瀬貴規選手 まとめ

2017年に右膝を負傷して以来、なかなか表舞台に立てなかった永瀬選手。

この所調子を上げ、国際大会でも優勝するようになり見事代表を獲得しました。

東京オリンピックでもメダルが期待できプレッシャーもあると思いますが、勝ち進んでもらいたいものです。